牛タンが国産でなく外国産を使う理由

私が初めて仙台にいったのは8年前になります。

もちろん、仙台名物の「牛タン」を食べたのは言うまでもありません。

仙台牛の凄さはしっていたので、

やっぱり「仙台牛の牛タンは美味いなー」なんて思ってました。

 

お土産にも牛タンを買ったのですが、

後日何気なく商品表記を見てみると、「アメリカ産」だったのです。

 

「あれ?牛タンなのに?騙されたか??」

 

と思ったのですが、実は牛タンで仙台牛などの国産を使っているところはほぼありません。

ほとんどがアメリカ産かオーストラリア産の牛タンを使用しています。

 

なぜに!?と思ったので調べてみると納得の理由があります。

意外に疑問に思っている方も多かったので、今回テーマにしてみました。

 

単価が高くて国産牛はつかえない

もともと牛タンは一頭あたり20枚程度(3~4人前)しか取れないほどの希少部位です。

国産和牛や仙台牛は一頭あたりのお値段が張ります。

特に仙台牛は最高級ランクの5ランクしか存在しないために、

とても1000円代でお店に出すのは不可能です。

 

部位買いがしにくい

併せて、国産和牛は一頭買いするのが通常です。

牛タンは舌のみしか使うことができませんが、

どうしてもその他の部位も買う必要がでてくるため、

牛タン専門として切り盛りするのは難しくなってきます。

 

じつはアメリカ産は牛タンにとても向いている

その点、アメリカ産は「部位買い」ができるのが特徴で、単価も安くなってきます。

人件費なども合わせると、アメリカ産なら買い求めやすい価格で提供できるのです。

 

どうしても外国産と国産だと国産が上という印象を持ちますが、

じつは牛タンに関してはアメリカ産はすごく向いています。

一般的にはアメリカ産は穀物飼育のために肉質が柔らかいので、

分厚く切っても大丈夫で、肉汁も豊富。

 

仙台牛タンの「分厚いのに柔らかく、肉汁が口いっぱいに広がる」

という体験を提供しやすいのです。

 

ところが狂牛病問題で、アメリカ産使用が困難に

ご存知のように、以前アメリカの狂牛病問題で、輸入規制が入ったのは記憶に新しいです。

じつは牛丼屋と並んで、ピンチだったのが仙台の牛タン屋だったんです。

実際つぶれてしまったお店も多かったとか。

 

そこで、オーストラリア産をつかう店舗が増えてきました。

オーストラリア産は牧草飼育のために肉に臭みがあり、硬めといわれています。

そのためアメリカ産と比べると、どうしても不向きではありますが、

そこはベテラン職人達の丁寧な仕込みと熟成で、一定以上の旨みを引き出しています。

そのため、「仙台の牛タン」は評判を落とさず、むしろ広がっていっています。

 

今では通販の拡大で、楽天などで国産牛タンを買うことができます。

ただ老舗店の「あの味付け」はされていません。

 

通常の老舗店の牛タンは、外国産になってしまいますが、

個人的には国産も外国産も関係ないと感じています。

牛たんには「熟成作業」が不可欠ですし、

お肉本来の旨みを引き出すのは職人の力量で、

老舗店の牛たんは間違いなくおいしいです。

 

通販する際は、産地に注目してみるのもよいかもしれません。

オーストラリア産でも十分美味しいですが、

ご家庭で仙台の牛タンを最大限味わうなら、アメリカ産を私はおススメしています。

とはいえ、好みもありますので、

是非いろいろと食べ比べてみてはいかがでしょうか。

 

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